アメダスも水位計も自動観測です。情報の意味を知っておれば、現場を目で見なくても災害の状況に見当をつけることができます。逆に、意味のわかるひとがいなければ、観測点を増やすのは予算の無駄遣いです。
指定河川洪水予報は、水位計の観測をもとに気象庁と国交省の出先機関が共同で発表する予報で確実性の高い情報です。防災関係者にも知らないひとがいるようです。気象台が単独で発表する洪水予報とは別物ですが、気象予報士さんなら違いを説明できるでしょうか?
西日本豪雨のとき、倉敷市で河川が氾濫したのは7日0時前後と推定されています。避難指示が出たのは1時半頃です。小田川氾濫警戒情報は6日21:50に、氾濫発生情報は7日00:30に発表されています。
浸水想定区域では、指定河川洪水予報に注意していれば、河川の氾濫による水害に適切な対応をすることができます。去年7月の熊本豪雨では、球磨川洪水予報が有用でした。対象河川が限られていますが、水位計の情報を利用できる場合があります。