唐の都・長安の春のにぎわいを詠った漢詩があります。そこに「杏園(キョウエン)人」という言葉が出てきます。科挙に合格したひとです。

ただでさえにぎやかな長安の市街を、この日は杏園人が高級車に乗ってわが物顔に通っていく、とこの漢詩は詠っています。科挙に合格すると皇帝の謁見を受けるのです。今春の入学試験や就職試験、うまくいった方、おめでとうございます!

うまくいかなかった方も多いはずです。敗者復活戦の機会がもっとあるといいですね。人材が埋もれるともったいないです。ちなみに、国際都市であった長安、「杏園人」にはいろんな人種がいました。日本人もいました。

京都新聞:コロナ禍で消えゆく大学の合格掲示 密回避、元受験生「残して」の声も