2018年の西日本豪雨。7月7日朝、倉敷市災害対策本部では、テレビ画面に映し出された市内の様子に驚きの声があがります。「夜だからわからなかった」。
そんな言い訳は通用しません。アメダスは自動観測です。
倉敷市を流れる高梁川や小田川の上流部の観測点では、6日夜までの雨量が300 mmを超えていました。この雨は局所的なものではありませんでした。倉敷市の災害対策本部には、そのことの意味がわかるひとがいなかったのでしょうか?
川の増水は、上流域に降った雨によって起こります。自分の頭の上に降る雨ではありません。300 mmの雨量、ヨーロッパのような流域面積の広い川では、100 mmの雨でも大氾濫が起きます。