ダムについて考えたことがありますか? 川をせきとめてつくるあのダムです。ダムには、

発電や洪水調節というプラスの面とともに危険があります。自分の生活圏がダムの危険と無関係かどうか、一度確かめておく必要があります。

近年、ダム事故が相次いでいます。昨夏、中国の長雨で長江の三峡ダムが危険な状態になりました。米国ミシガン州では2つのダムが大雨で決壊しました。日本では、2019年の台風、2018年の西日本豪雨で緊急放流が実施され、犠牲者が出ています。

ほかのインフラ同様、ダムの多くも老朽化しています。建設後100年は平気だといいますが、それにはメンテが必要です。もうひとつ、危険因子があります。気候変動です。設計時に想定していなかったような雨が降るようになっています。これへの対応は待ったなしです。

ダムの緊急放流や破堤は下流の事故につながります。自分の生活圏に川があるか、その上流にダムがあるかどうか、確認しておくとよいでしょう。いざというときに生死を分けるかもしれません。

‘Expect More’: Climate Change Raises Risk of Dam Failures