わたしは、緊急地震速報には愚直に対応するようにしていますが、警報や避難情報にはそうではありません。
それらが発表されるたびに避難行動をとっているひとは、多分ひとりもいないはずです。どう対応するのがよいのでしょう?
対応行動をとるべき自分用の警報を決めておくのが一番です。家が渓流の下流にあるので土砂災害警戒情報が発表されたら避難する、というふうです。その前に、「何かあるかも」という心の用意がいります。それには大雨警報がよいでしょう。2段階の「自前の警報」です。
自分に起こりうる災害種別ごとに「自前の警報」がいることになります。しかも「心の用意」用と行動用の2段階いります。できない話ではありません。特別あつらえで作るということでもありません。ありものをうまく使えばよいのです。
たとえば指定河川洪水予報の「氾濫警戒情報」を、水害での避難行動のための「自前の警報」として使える場合があります。しかし、その前に、自分に起こりうる災害種別を知っておかなくてはなりません。これには、リスク診断が必要になります。