気候変動で「ティッピング・ポイント」ということが言われています。ある点を超えて変化が起こると、予想もつかないようなことになる、そんな点のことです。

ティッピング・ポイントを有する因子はティッピング因子と呼ばれています。アマゾンの熱帯雨林、極域の永久凍土、グリーンランドの氷床、珊瑚礁などです。近年、これらすべてに危険な兆候が表れています。先日も、北の国カナダで49℃という気温が観測されています。

ティッピング連鎖という言葉もあります。あるティッピング因子がティッピング・ポイントを超えると、ほかの因子も次々にティッピング・ポイントを超える正のフィードバックが起こることです。その先に待っているのは、「温室地球」と呼ばれる事態です。

The Guardian:The heatwave forcing America to confront climate reality