2021年4月27日 / 最終更新日時 : 2021年4月27日 tomiyama-fumi Twitter 気象情報は公共財です。お金を出して情報を手に入れられるひとしか台風情報を知らないというのでは困りますよね! 台風情報に限らず、気象情報も気象データも、日本や米国では、基本的に公共財です。 気象情報が公共財であることが危機に瀕したときがありました。20年前、なんでも市場原理にまかせるのが効率的だという考え方が席捲した時代をご存じ […]
2021年4月7日 / 最終更新日時 : 2021年4月12日 tomiyama-fumi Twitter 昨年の7月豪雨で「線状降水帯」という言葉が話題になりました。現象は目新しいものではなく、たとえば、 2003年に大きな被害があった「水俣豪雨」もそれによるものでした。話題になったのは、この言葉が普及したせいかもしれません。 「被害が減らないのは線状降水帯の予測ができないからだ!」メディアの話はそういうふうになりかねませ […]
2021年4月4日 / 最終更新日時 : 2021年4月6日 tomiyama-fumi Twitter 『気象庁が今夏から「線状降水帯を予測」』、と新聞が報じています。これによって、避難の時間がかせげるのだ、とも。 しかし、今夏に間に合うのは、東シナ海の観測を強化することです。観測の強化によって、降水量予測が改善する見込みだという話です。当の気象庁は、『線状降水帯の予測ができるようになった』、などとは言っていません。 もうひとつ、報 […]
2021年3月17日 / 最終更新日時 : 2021年3月17日 tomiyama-fumi Twitter 「地球の気温が1℃上がると台風やハリケーンによる雨の量は7%増える」。 最新の研究で明らかになっています。2019年の台風19号や2017年に米国を襲ったハリケーン・ハービーなど、納得できる話です。 地球温暖化で台風が大型化するとか個数が増えるとか、いろんなことが言われています。しかし、これ […]
2021年3月1日 / 最終更新日時 : 2021年3月1日 tomiyama-fumi Twitter アルベドという言葉があります。元々、金属が「白くなること」を意味する錬金術の言葉らしいですが、今では気象学の用語として、日射を反射する割合、「白さ」を意味しています。 夏の北極海の氷はアルベドが1に近く、氷や波のない海は0に近い、ということです。日射を含めた地球のエネルギー収支はバランスしていますので、北極海の海氷面積が小さくなるとこのバランスが崩れて、地球がエネルギーをため込むことに […]